同性愛に付随する悩み
世の中はかくも、異性愛によって成り立っています。子供をつくることも家庭をもつことも、すべて男女間でしか行われません。これは、自然の摂理であり、動物本能として当然のことです。しかし、同性愛というものが確実に存在する今、これを排他していい理由もありません。世間的に同性愛が認められつつ昨今ですが、風当たりはまだまだ冷たいものです。テレビや漫画雑誌などのメディアで、今や当然のように扱われていますが、これをいったいどれだけの人が、おおっぴらに人に見せつけることができるでしょうか。世間では「異性愛が当然」という暗黙の了解があります。皆それを感じ取り、同性愛者は声を大にして、自分の性的趣向を言いふらすことはしません。なぜなら「同性愛は特殊」という認識があるからです。出る杭はうたれる、というように、特殊なものは排他される傾向にあります。だから、ひた隠しにするのです。しかし、彼らの本当の悩みはそれではありません。悩みとしてまず第一に、価値観の違いがあります。具体的に述べますと、日常の些細な会話での感覚のずれです。例えば、女友達Aがこう言ったとします。「やっぱり女の幸せは、好きな人と結婚して家庭を築くことだ。」当人は、その場ではその意見に肯定の意を見せますが、本心では全肯定していません。一度や二度ならともかく、生きていく上でこのような場面は限りなく起こりえるでしょう。また、親や親しい友人などに、自分が同性愛者だと暴露することも困難です。それは、暴露することで自分自身を否定されるという恐怖心から起こっています。同性愛を否定する理由として「気持ち悪い、普通じゃない、頭がおかしい、生物の本能から逃げてる、異性にもてないから逃げてるだけ」等々、沢山のものが挙げられます。このような罵詈雑言を浴びてまで、本心をさらけ出したいという人は少ないでしょう。しかし誰もが、自分を知ってほしい、同性愛のことを悪く言わないでほしいと願っているのです。